薬と心の調子について

冬季うつになって、薬を飲むようになった。

心療内科で処方された薬はどれも効き、安心すると共に自分が自分じゃなくなるみたいで少し怖くもある。特に抗不安薬（リーゼ）は初めて飲んだ時、人と話すのが楽しい！！もう大丈夫だ！！と思ったくらいよく効いた。結局、あまりの効きのよさから人格が変わってしまうんじゃないかと不安になり処方量をこれまでの半分にしてもらった。そして、不安になったときのみ飲むことにしている。

今常用している薬は、エスシタオプラム（SSRI)と半夏白朮天麻湯という漢方薬。あと２つあるけど名前を忘れてしまった。確か抗うつ薬と食欲不振に効くものだった気がする。元々は心の不調で受診したが、立ちくらみやめまいなどが起きるようになってしまったため自律神経の働きを良くするために漢方も処方してもらっている。

まだ初めて心療内科を訪れてから1か月ほどしか経っていないけど薬のおかげで心の調子はだいぶ良くなった。受診してすぐの頃はご飯が食べられないことが多く（食べ物を見ても何とも思わず、むしろ見るだけでしんどかった）体重も落ち、うつってこんな感じなのか、と妙に自分を客観視して見ていた。死にたいとまでは思わなかったが普段饒舌なのが嘘のように話せず、趣味も全くできなくなってしまっていた。そんな状態でもなんとか大学に行き、普通に友達と関わっていたのが嘘みたい。長い通学時間にスマホもいじれなくなってしまい、ただ目を瞑っていることしかできなかったのに。よく頑張っていたなと思う。

このひどい日々が2週間くらい続いた。休日にも本を読むことや掃除をすることはもちろんできず、YouTubeを見るのがやっとだった。

今では気分がだいぶ普段通りになり、休日も以前よりは落ち着いて過ごせている。メンタル系の本を読み、部屋に掃除機をかけることができるようになった。YouTubeで同じうつ病の人のVlogを見て勇気をもらっている。でも、平日大学に向かうことへの不安は大きくて日によってはリーゼの力を借りて乗り切っている。飲んだ後はいつも安心して落ち着くけれど、本来の自分の性格を時々見失いそうになる。これはうつ病患者あるあるなのだろうか。だといいな。

だいぶ心も体も安定する日が多くなってきたけど、まだまだ元通りとはいかない。とりあえず今は億劫に感じて出来なくなってしまった自炊が出来るようになったらいいな、友達と約束が出来るようになりたいな、と思っている。